前回までに下記の記事で、VmWare PlayerへLinuxを導入を進めてきました。
この記事では、Webサーバー(wb01)へ「httpd(Apache2.4.x)」サービスの導入を行っていきます。
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Webサーバーとは?
Webサーバーとは、ブラウザからのリクエストに応じて静的画面や画像のレスポンスを返すサービスを提供するサーバーを指します。

代表的なWebサーバーには、「Apache」と「IIS」の2つが存在します。
- Apachとは、「Apache Software Foundation(Apacheソフトウェア財団)」が開発しており、オープンソースソフトウェアとして公開されている、世界的に最も普及しているWebサーバーです。
- IIS(Internet Information Services)とは、「Microsoft社」が開発しているWebサーバモジュールソフトウェアで、「Microsoft Windows Server」などに標準コンポーネントとして提供されているWebサーバーです。
想定する構築環境
Httpdの導入を行う前提として、下記の環境を想定しています。
本記事の想定環境
- Webサーバー
- wb01(今回の記事での設定対象)
- APサーバー
- ap01、ap02
- DBサーバー
- db01、db02
Webサーバーの導入
本環境のWebサーバーには、RHEL7.5バンドル版の「Apache2.4.x」をインストールします。
httpd(Apache2.4.x)モジュールのインストール
下記の手順で「httpd」サービスを設定していきます。
httpd導入の簡単な流れ
- httpd導入有無確認
- httpdインストール
- httpd(再)導入有無確認
- httpd起動状態確認
- httpdサービス自動起動有効化
- httpdサービス起動実行
- httpdサービス状態確認
- ブラウザ表示確認
① httpd導入有無確認
yumの設定が完了しましたので、「httpd」サービスの状態を確認します。
# yum info httpd

※ httpdが導入されていないことを示します。
「リポジトリ」がメディア内に存在するため、まだ導入されていません。
② httpdインストール
次のコマンドで「httpd」サービスのインストールを行います。
# yum install -y httpd

③ httpd(再)導入有無確認
再度、「httpd」サービスの導入有無を確認します。
※ 「① httpd導入有無確認」と同じコマンドを実行します。

※ 「httpd」サービスが導入されたことを示します。
④ httpd起動状態確認
次のコマンドで「httpd」サービスの状態を確認します。
# systemctl status httpd

⑤ httpdサービス自動起動有効化
次のコマンドで「httpd」サービスの自動起動有効有無を確認します。
# systemctl is-enabled httpd

※「httpd」サービスの「Apache2.4.6」モジュールの導入と同時に、自動起動が有効化になっています。
⑥ httpdサービス起動実行
次のコマンドで「httpd」サービスを起動します。
# systemctl start httpd
何も出力されていなければ、正常に実行されています。
⑦ httpdサービス状態確認
再度、「httpd」サービスの状態を確認します。
※ 「④ httpd起動状態確認」と同じコマンドを実行します。

⑧ ブラウザ表示確認
ブラウザで表示できることを確認します。
URL:「http://<wb01サーバーのIPアドレス>」を入力します。

以上で、wb01をWebサーバーとして動作させる最低限の設定が完了しました。
注意ポイント
なお、「RHEL7」系のバンドル版「httpd(Apache)」サービスを使用する場合は、「/var/www/html」配下がデフォルトの「ROOT」ディレクトリとなります。