フリーランスは場所を問わず仕事しやすいため、「コワーキングスペース」を仕事の中心地として見据えている方も多いことでしょう。しかし、都内のコワーキングスペースはとても多い。
これだけあれば、自身の働き方にぴったりの場所が見つかるはず……とはいっても、膨大な数の中から見つけるのは骨が折れます。
とくにエンジニアという個人作業の多い職種であれば、仕事に集中できるか環境か否かは重視したいもの。人気のコワーキングスペースだから、という理由だけで飛びつけば失敗してしまうかもしれません。
仕事がはかどり、さらに個人事業主にとって欠かせない人脈の広がりを兼ね備えたコワーキングスペース選びが大切です。
コワーキングスペースとは?
コワーキングスペースとは、カフェや図書館とは違う「作業を目的としたフリースペース」です。
フリーランスのエンジニアだけでなく、ライターや映像関係者、さらには料理人や大工などさまざまな職種の方が、今、コワーキングスペースを活用しています。
つねに無料で利用できるコワーキングスペースもあれば、月額制や漫画喫茶やカラオケのように時間制(ドロップイン)で料金が決まるところもあり、さらにフリードリンク制や作業機器の貸し出し、コンシェルジュの滞在など、利用形態は様々です。
作業をするだけでなく、コワーキングスペースで知り合った人とビジネスに発展した、という話も珍しくありません。作業に集中ができ、人の輪が広がる可能性のあるコワーキングスペースをフリーランスになったからには活用しない手はないでしょう。
東京都内のおすすめコワーキングスペース5選
東京都内だけでもコワーキングスペースの数はどんどん増えており、仕事場所を探すフリーランスにとってはありがたいもの。その一方で、どのコワーキングスペースを選べば良いのか迷ってしまいがちです。
東京都内でフリーエンジニアが快適に仕事をできそうなコワーキングスペースはどこか、おすすめを5箇所ご紹介いたします。
Yahoo!JAPANのオープンコラボレーションスペース「LODGE」
あのYahoo!JAPANが提供する「LODGE」は、都内のコワーキングスペースとしてはかなり有名な場所です。
利用時間は朝9時~21時までで、利用料は無料。クリエイティブな環境にぴったりの広く開放感あふれるフロアがメインですが、さらに人口密度の低いフロアや、隔離された個室スペースも用意されています。
食事の持ち込みも自由ですが、なかにはカフェやレストランもあり、レストランではビュッフェも楽しめます。
書籍やプロジェクタの貸し出しもあるので、ひとりで資料を片手に作業をすることはもちろん、仲間と共同で作業をしても捗りそうです。
著名人も多く訪れるという噂もあるので、居心地の良い環境での作業効率アップと人脈拡大を目指す方に、とくにおすすめです。
【LODGE】
・料金:無料(Yahoo! JAPAN IDが必要)
・利用時間:9時~21時
・アクセス:東京都 千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町 ヤフー株式会社
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エンジニア特化したコワーキングスペース「HarborS」
24時間営業している「HarborS」は、エンジニア向けにアイディアが凝らされたコワーキングスペースです。
ドロップインは10時~20時で600円ですが、月額料金やナイトプラン、さらに土日祝日専用プランなど細かく利用形態が別れており、ライフスタイルに合わせた金額設定が選べます。
まず一歩入ると、目の前に飛び込んでくるのは高級ホテルのラウンジのような豪華な内装。しかしやはりエンジニア向け、本棚に置いてある書籍は決しておしゃれな雑誌や書籍ではなく、がっつり技術系が取り揃えられています。
エンジニア向けコワーキングスペースと銘打っているだけあり、HarborSではエンジニアに関する勉強会やイベントが多く開催しています。
また、月額4,800円で住所貸しや来客対応も受け付けてくれます。フリーランスとして起業をした際の住所登録や名刺の住所を自宅以外にしたい、という方にもおすすめです。
【HarborS】
・料金:ドロップイン600円/時、その他料金プランは2,000円~
・利用時間:24時間(ドロップインは10~20時)
・アクセス:東京都港区南青山3丁目15-9 MINOWA表参道3F
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東京都運営の「スタートアップハブトーキョー」
「スタートアップハブトーキョー」は、都営のコワーキングスペースです。利用料金はもちろん無料で、コワーキングスペースとしてはもちろん、「起業相談ができる」という点に注目が集まっています。
さまざまな分野で成功を収めた専門家が常駐しているため、起業の悩みやビジネスパートナー探しのアドバイスなどをくれます。もちろん作業環境も整っており、電源もWi-Fiも完備。エンジニアをはじめとする幅広い業種のフリーランサーが利用しています。
また、「スタートアップハブトーキョー」は起業応援を行なっているだけあって託児所の用意があるのも高ポイント。ママフリーランサーはもちろん、在宅勤務のパパさんフリーランスも大いに活用したい場所です。
・利用時間:平日10:00~22:00 土日祝10:00~18:00
・アクセス:東京都千代田区丸の内2-1-1 明治安田生命ビル 低層棟1階・2階
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Amazon提供のコワーキングスペース「AWS Loft Tokyo」
「AWS Loft Tokyo」は、あの世界の大企業である「amazon」が提供しているコワーキングスペースです。アマゾンウェブサービス(AWS)の無料ユーザー登録をすれば、誰でも無料で利用ができます。
起業やデベロッパーを支援する施設として開設された「AWS Loft Tokyo」ですが、コワーキングスペースとして利用する方の方が多いようです。高速・暗号化Wi-Fiが取り入れられており、エンジニアはもちろん様々な業種の方たちで賑わっています。
とはいえ、フロアは広く開放感もあるため、大勢の人でひしめきあうという印象はありません。あくまでパーソナルゾーンを守りつつ、自身の作業に没頭できます。ウォーターサーバーが無料で利用でき、併設のレストラン・カフェではお手頃価格で軽食を楽しめる仕様です。
・料金:無料(※有効なAWSアカウントIDと身分証明書が必要)
・利用時間:平日 10:00-18:00(土日祝日は基本クローズ、イベント日などは例外あり)
・アクセス:東京都品川区上大崎3丁目1-1 アマゾン新目黒オフィス(目黒セントラルスクエア)17F
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エンジニアユーザーの多い「CASE SHINJUKU」
エンジニアに人気という「CASE SHINJUKU」は、明るくカジュアルな雰囲気が魅力のコワーキングスペースです。
靴を脱いで利用できるリラックスさと、アットホームな雰囲気が光ります。コンピューターに張り付いて作業をするというよりも、リラックスしながら仕事をしたい方に適した空気感です。
設備は高速Wi-Fi、リーラーコンセント、25型モニターの貸し出しやapple製品のケーブルの充実制など、コンピューターで商売をする方にとってさりげなく嬉しいポイントが詰まっています。
価格もお手頃なため固定利用客も多く、出入りを繰り返すうちに人脈の拡大も期待できるでしょう。
・料金:ドロップイン500円/時、月額1万6,500円
・利用時間:9時~18時
・アクセス:東京都新宿区高田馬場1丁目28-10 バンフォーレ三慶ビル4階
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まとめ
どのようなコワーキングスペースが落ち着けるかは人それぞれですが、フリーランスのエンジニアなら最低限の設備は求めたいところです。
記事でご紹介したコワーキングスペースは、快適に仕事ができる環境が整っています。仕事場に困っている方は、ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。