「Pythonって面白いかも…!」そんな気持ちになってきたあなたへ。
ここまで学んだ基本文法をすべて使って、小さな“ミニアプリ”を一緒に作ってみましょう。
実際に動かすことで、ただ覚えるだけでは得られない「作れた!」という喜びが味わえるはずです。
Pythonの基礎
🟣 Pythonの基礎知識(入門編)
📌はじめてでも安心!Pythonで「動く感動」を味わえる超やさしい入門ステップ
├─【Python入門】「動いた!」という感動体験(Hello World)
├─【Python入門】変数と計算でデータ操作を体験!
├─【Python入門】条件で動きが変わる!if文の基本
├─【Python入門】同じ処理をくり返す「for文」入門!
├─【Python入門】関数で処理をまとめて再利用!
├─【Python入門】リストで複数データを扱う方法
└─【Python入門】ミニアプリで総復習!「動いた!」の感動を体験しよう
🟣Pythonの基礎知識シリーズ:(基礎編)
📌基本文法から実用テクニックまで、Pythonの土台をしっかり固めるステップアップ講座
🟣Pythonの基礎知識シリーズ:(実践編)
📌知識を活かす実践編!ミニアプリや業務自動化で「できる」を実感できる構成
今回作る「ミニアプリ」の内容とは?
ここまでの学習を活かして、超シンプルな「アンケート回答プログラム」を作ってみましょう。表示・入力・判断・繰り返しといった基本構文を一通り使います。


入門の総仕上げとして最適な題材
このアンケートアプリは、入力された回答を記録し、選択肢によって分岐する流れを含んでいます。「表示」「変数」「if文」「for文」「関数」「リスト」など、今まで学んだことがすべて詰まっています。


学んだ文法をどこで使うかを確認しよう
以下の表は、アプリ内でどの構文を使用しているかをまとめたものです。書きながら復習にもなります。


構文 | 使われる場所 |
---|---|
print() | 質問や結果の表示に使用 |
input() | ユーザーの回答を取得 |
if文 | 回答によってメッセージを切り替える |
for文 | 複数の質問を順番に表示 |
関数(def) | 処理を整理・再利用する |
リスト | 質問内容をまとめて管理 |
超ミニアプリの設計を考えよう
ここでは、実際に作成するPythonミニアプリの設計を行います。今回は入門の仕上げとして、複数人にアンケートを取って結果を集計するシンプルなアプリを作成します。


アプリの仕様(何を入力して何を出力するか)
今回のミニアプリは、以下のような流れで動作します。
- 「好きな飲み物は?」という質問を複数人に聞く
- 選択肢は「コーヒー」「お茶」「ジュース」
- for文を使って、複数回の入力を受付ける
- if文で選択肢ごとに集計処理を行う
- 最後に、集計結果を画面に表示する


使用する機能の一覧(print, if, for, list, 関数など)
今回のアプリでは、Python入門で学んだ複数の要素を組み合わせて使います。ここでは使用する構文をおさらいしておきましょう。
- print関数: 画面に文字や結果を表示する
- input関数: ユーザーからの入力を受け取る
- for文: 繰り返し処理を行う
- if文: 条件によって処理を分岐する
- list: 複数のデータをまとめて管理する
- 関数定義(def): 処理をまとめて再利用可能にする


コードを入力して動かしてみよう
ここから実際にPythonのコードを入力して、アンケート集計アプリを動かしてみましょう。
最初に全体コードを見てみよう
まずは全体像を掴むために、今回のミニアプリの完成コードを見てみましょう。
drinks = ["コーヒー", "お茶", "ジュース"]
counts = [0, 0, 0]
for i in range(3):
print("好きな飲み物を選んでください:")
print("1. コーヒー 2. お茶 3. ジュース")
choice = input("番号を入力:")
if choice == "1":
counts[0] += 1
elif choice == "2":
counts[1] += 1
elif choice == "3":
counts[2] += 1
else:
print("無効な入力です")
print("アンケート結果:")
for i in range(len(drinks)):
print(drinks[i] + ":" + str(counts[i]) + "票")


各パーツの説明と実行結果の確認
次に、このコードの中で使われている主要な処理を1つずつ解説していきます。
ユーザー入力(input)
input関数は、ユーザーからの回答を受け取るために使います。
choice = input("番号を入力:")


条件分岐(if)
ユーザーの入力に応じて、どの飲み物を選んだかを条件で分けて処理しています。
if choice == "1":
counts[0] += 1


リストとループ(for)
複数人分の入力を繰り返すためにfor文を使用し、リストで飲み物と集計数を管理しています。
for i in range(len(drinks)):
print(drinks[i] + ":" + str(counts[i]) + "票")


カスタマイズして自分だけのアプリに!
ここからは、アンケートアプリを少しアレンジして「自分だけのアプリ」に仕上げていくステップです。
見た目や選択肢、動作を少し変えるだけでも印象がグッと変わります。自分好みにカスタマイズしてみましょう。
表示内容を変えてみる
まずは表示メッセージを変更してみましょう。たとえば「好きな飲み物」から「好きな色」や「好きな動物」などに変更できます。
print("好きな動物を選んでください:")
print("1. 犬 2. 猫 3. ウサギ")


もっと項目を追加してみよう
選択肢の数を増やせば、より本格的なアンケートになります。リストと集計変数の数を合わせることを忘れずに。
animals = ["犬", "猫", "ウサギ", "ハムスター"]
counts = [0, 0, 0, 0]


実際のコードをコピーして、質問の種類や選択肢をどんどんアレンジして、自分だけのアンケートアプリを完成させてみてください。
Python入門はこれで完了!
これで全7回にわたるPython入門シリーズは完結です。たった数行のコードから始まり、最終的には自分のアイデアを形にする「超ミニアプリ」が完成しました。
この小さな成功体験こそが、次のステップに進む原動力になります。
ここからどんなアプリも作れるようになるために
「Hello World」から「if文」「for文」、そして「関数」や「リスト」など、プログラミングに必要な基本的な構文は一通り学びました。
ここまでの内容だけでも、簡単な自動処理やアンケートアプリ、日常の小さな悩みを解決するツールを作ることができます。


次に進むべき「Python基礎」への案内
入門を終えた今、次は「基礎編」へ進むタイミングです。基礎編では、より多くのデータ構造、複雑な条件分岐、ループの応用、さらにはファイル操作など「実用に役立つテクニック」を中心に学んでいきます。
- より柔軟なリスト操作(sort、len、スライス)
- 繰り返し処理の応用(ネスト、break、continue)
- ファイルの読み書き、データ保存
- 辞書(dict型)を使った構造的データ管理
学びの幅が広がる分、実現できることも飛躍的に増えます。

