Pythonの基礎知識(入門編)

【Python入門】リストで複数データを扱う方法

Pythonでデータをたくさん扱うには「リスト」が便利です。複数の値を一括で扱ったり、順番に取り出したりできるので、これを覚えればプログラムが一気に便利になります!

Pythonの基礎

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リストとは?複数のデータをまとめて扱える構文

Pythonでは「リスト」という構文を使って、複数のデータを1つにまとめて扱うことができます。配列に似ていますが、より柔軟で、よく使われる重要な仕組みです。

リストの基本構文と作り方(リストの作成)

リストは [] で囲み、カンマ区切りで複数のデータを格納します。

fruits = ["apple", "banana", "orange"]

ルーキー
カンマで区切るだけで、3つのフルーツがまとめられてるんだね!
その通り!この1行だけで、複数の値を一つの変数として扱えるようになるんだ。
ビープロ

要素を取り出してみよう(インデックス)

リスト内の要素は「インデックス番号」で指定して取り出すことができます。インデックスは0から始まります。

print(fruits[0]) # apple

ルーキー
えっ、0番から数えるの? ちょっと違和感あるかも…
うん、最初は戸惑うかも。でもPythonではこれが基本なんだよ。慣れれば大丈夫!
ビープロ

要素を追加する(append / insert)

リストの末尾にデータを追加するには append()、特定の位置に追加するには insert() を使います。

fruits.append("grape")
fruits.insert(1, "melon")

ルーキー
appendは最後に追加、insertは間に挟む感じかな?
そのとおり!「どこに追加するか」で使い分けるんだ。
ビープロ

要素を変更する(代入)

リストの要素はインデックスを使って変更することもできます。

fruits[0] = "peach"

ルーキー
おお!あとから中身を変えられるんだね。
そうだよ。リストは「可変」だから、柔軟に扱えるんだ。
ビープロ

要素を削除する(remove / pop / del)

リストから要素を削除するには、値で指定する remove()、インデックス指定で削除する pop()del を使います。

fruits.remove("banana")
fruits.pop(1)
del fruits[0]

ルーキー
削除方法もいろいろあるんだね。使い分けが難しそう…
基本は「値で消すか、位置で消すか」って覚えればOK!慣れていこう。
ビープロ

リストの要素を削除する方法と使い分け

Pythonでリストから要素を削除するには、主に pop()remove()del の3つの方法があります。それぞれ用途や動作が異なるため、目的に応じて使い分けましょう。

方法使い方削除対象戻り値注意点
pop()リスト.pop(index)

インデックス指定
(省略で末尾)

削除された要素削除と同時に値を取得
remove()リスト.remove(value)指定した値なし存在しない値はエラー
deldel リスト[index]インデックス指定なし複数の要素も削除可能

たとえば、削除した値を変数に保持して処理に使いたいときは pop() を、値そのものを指定して削除したいときは remove() を選ぶと便利です。

リストを使った基本操作を体験しよう

ここでは、作成したリストを使って「繰り返し処理」や「条件分岐」など、実践的な操作を体験していきましょう。

ループでリストの全要素を出力する

Pythonのfor文とリストを組み合わせれば、リスト内のすべての要素を順番に処理できます。

fruits = ["apple", "banana", "orange"]
for fruit in fruits:
  print(fruit)

ルーキー
リストの中身を1つずつ取り出してる感じ?
その通り!変数fruitがリストの要素を順番に受け取ってくれるんだ。
ビープロ

条件分岐と組み合わせて特定の要素だけ取り出す

if文と組み合わせることで、特定の条件に合う要素だけを抽出することもできます。

for fruit in fruits:
  if fruit == "banana":
    print("バナナを発見!")

ルーキー
「バナナ」が見つかったらメッセージを出してるんだね!
そう、条件に合った要素だけを扱う時に便利だぞ。
ビープロ

リストの長さを使って処理を制御する(len関数)

リストの要素数を取得したい場合は、len関数を使います。

print(len(fruits))

ルーキー
これでリストの中に何個あるかわかるってこと?
その通り!要素数を元に繰り返し回数を決めたりもできるんだ。
ビープロ

Python入門で押さえておくべきポイント

最後に、for文を学んだこの段階で、初心者がつまずきやすいポイントと、他の構文との違いを軽く押さえておきましょう。

くり返しすぎないように注意!

for文は便利な構文ですが、目的なく使うとコードが長くなったり、読みづらくなったりします。「何を何回くり返したいのか」をはっきりさせてから書くクセをつけましょう。

ルーキー
同じ処理をいっぱい書けるのは便利だけど、やりすぎると逆にわかりづらくなるんだね。
そう。ループには“使いどころ”ってのがあるから、処理の意味を意識して使うのが大事だな。
ビープロ

for文と他の構文との違い(軽い補足)

Pythonでは、くり返しを行う構文として他に while も存在します。 for は「決まった回数くり返す処理」に向いており、 while は「条件が成立している間くり返す処理」に使われます。

ルーキー
for文とwhile文って何が違うの?同じくり返しじゃないの?
いい質問だ!forは“何回くり返すか決まってる時”、whileは“ある条件を満たしてる間”っていう使い分けが基本だぞ。
ビープロ

まずは for に慣れることで、Pythonのくり返し処理の基本をしっかり理解できるようになります。

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