Pythonの基礎知識(入門編)

【Python入門】同じ処理をくり返す「for文」入門!

「同じことを何度も書くの、めんどくさい…」
そんなあなたの悩みを解決するのが 「for文」 です!
今回は、Pythonでのくり返し処理の基本を一緒に体験してみましょう。

Pythonの基礎

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for文とは?くり返し処理の基本構文

プログラムで「同じ処理を何度も繰り返す」ときに使われるのが「for文」です。
Pythonでは、特定の範囲やリストなどに対して「順番に処理」を行うのに適しています。

初めてのfor文 ― 数字を1〜5まで表示してみよう

まずは「1から5までの数字を順番に表示する」というシンプルな処理から試してみましょう。
この時に使うのが「range関数」と「forループ」です。

ルーキー
数字を繰り返すってどういうこと?

1から順に数字を取り出して、同じ処理を繰り返すってことだよ。例えば1を表示、次に2を表示…って感じだね。
ビープロ

for i in range(1, 6):
    print(i)

このコードを実行すると、1から5までが1行ずつ出力されます。

range関数の基本と注意点

「range関数」は、Pythonで連続した数値を生成するための便利な関数です。
基本的には「range(開始値, 終了値)」という形で使いますが、**終了値は含まれない**点に注意しましょう。

構文説明
range(5)0から4までの数値を生成(0,1,2,3,4)
range(1, 6)1から5までの数値を生成(1,2,3,4,5)
range(1, 10, 2)1から9まで2ずつ増加(1,3,5,7,9)

ルーキー
終了値が出ないってちょっとわかりにくいかも…

Pythonのrangeは「未満」だから注意してね。「6まで」と思ったら「6は出ない」が正解。
ビープロ

くり返しを途中で止める「break」

「for文」などのくり返し処理の途中で、ある条件を満たしたらループを止めたいことがあります。
そんなときに使うのが break文 です。

for i in range(1, 10):
    if i == 5:
        break
    print(i)

この例では、iが5になった時点でループが終了するため、1〜4が出力されます。

ルーキー
えっ、5は表示されないの?

うん。「5だったら終わり」と指示してるから、5を表示する前に止まるんだ。
ビープロ

特定の条件だけスキップする「continue」

ループ中に「ある条件のときだけ処理をスキップして、次の繰り返しに進みたい」ときは continue文 を使います。

for i in range(1, 6):
    if i == 3:
        continue
    print(i)

この例では、iが3のときだけ処理をスキップするため、「1, 2, 4, 5」が表示され、「3」は表示されません。

ルーキー
スキップって…まるごと飛ばすってこと?

そうそう。「次に行け!」って指示するのがcontinueなんだ。
ビープロ

実践:for文でメッセージを繰り返そう

このセクションでは、for文を使ってメッセージを複数回表示する方法を実際に試していきます。初心者でも視覚的に効果を確認できる、楽しい実践パートです。

ループ内のprintで複数回の出力

Pythonではfor文の中に print()を書くだけで、同じメッセージを複数回出力することができます。以下のコードを実行してみましょう。

for i in range(3):
  print("おはよう!")

ルーキー
これって、何回も同じことを書かなくていいってこと?
そう!ループを使えば1行で何回も出力できるぞ。
ビープロ

「文字列」や「リスト」でも使える

for文は数値だけでなく、「文字列」や「リスト」に対しても使えます。各要素を1つずつ取り出して処理することができます。

for char in "Hello":
  print(char)

colors = ["red", "green", "blue"]
for color in colors:
  print(color)

ルーキー
リストって、いろんなデータが並んでる箱みたいな感じ?
そのイメージでOK!箱の中身を順番に取り出して処理できるよ。
ビープロ

for文の中で「変化させる」テクニック

ここでは、for文の中で変数の値を変えたり、条件を追加したりすることで、出力に変化を加えるテクニックを学びます。繰り返し処理の応用として重要な考え方です。

計算結果をくり返し変えて出力する

for文の中で計算を行うと、ループごとに異なる結果を出すことができます。以下は、1〜5の数字を2倍にして出力する例です。

for i in range(1, 6):
  print(i * 2)

ルーキー
数字が変わると、出力も変わるんだね!
そうだな、ループ内で計算すると、同じコードでも結果を動的にできるぞ。
ビープロ

if文と組み合わせてみよう

for文の中にif文を組み合わせることで、条件ごとに異なる処理を実行できます。たとえば、偶数だけを表示するには以下のようにします。

for i in range(1, 11):
  if i % 2 == 0:
   print(i)

ルーキー
この「%」ってなんだっけ?
割ったときの余りを出す演算子だ。% 2 が 0 ってことは、偶数ってことだな。
ビープロ

Python入門で押さえておくべきポイント

for文を扱う際には、正しい構文だけでなく「どのように使うべきか」という観点も重要です。ここでは、よくある注意点と、他の構文との違いについて簡単に触れておきましょう。

くり返しすぎないように注意!

for文は便利ですが、無駄な繰り返しや長すぎるループは可読性を下げるだけでなく、処理負荷も高めます。目的に合わせた「適切な繰り返し回数」を設計する意識が大切です。

for文と他の構文との違い(軽い補足)

Pythonにはfor文の他にもwhile文があります。for文は「決まった回数くり返す」とき、while文は「条件を満たす間くり返す」ときに使われます。用途の違いを理解しておくと、コードの選択肢が広がります。

▶ 続きはこちら:Python入門:関数で処理をまとめて再利用!

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