前回の記事で、Pythonを使って「Hello World」を表示できたあなたは、すでにプログラミングの最初の一歩を踏み出しています。今回は、その先のステップとして「変数」と「計算」を使い、自分の手で“データを操作できる”感覚を体験してもらいます。
Pythonの基礎
Pythonの基礎知識(入門編)
はじめてでも安心!Pythonで「動く感動」を味わえる超やさしい入門ステップ
├─【Python入門】「動いた!」という感動体験(Hello World)
├─【Python入門】変数と計算でデータ操作を体験!
├─【Python入門】条件で動きが変わる!if文の基本
├─【Python入門】同じ処理をくり返す「for文」入門!
├─【Python入門】関数で処理をまとめて再利用!
├─【Python入門】リストで複数データを扱う方法
└─【Python入門】ミニアプリで総復習!「動いた!」の感動を体験しよう Pythonの基礎知識シリーズ:(基礎編)
基本文法から実用テクニックまで、Pythonの土台をしっかり固めるステップアップ講座
Pythonの基礎知識シリーズ:(実践編)
知識を活かす実践編!ミニアプリや業務自動化で「できる」を実感できる構成
変数を使ってみよう
プログラムで値を記録・活用するには「変数」が必要です。ここでは、変数の基本的な使い方を学びながら、データを操作する感覚をつかみましょう。
変数とは何か?基本の考え方


たとえば、次のように書くと「xという名前の変数に10を入れる」という意味になります。
x = 10
変数の使い方と活用イメージ


たとえば、こんな風に複数の変数を組み合わせて計算することができます。
x = 10
y = 5
print(x + y)
このコードを実行すると、15 と表示されます。
計算をしてみよう
Pythonでは変数に数値を入れておけば、簡単に計算ができます。ここでは、足し算・引き算などの基本的な演算子を学びましょう。
基本的な演算子を覚えよう
Pythonで使える主な演算子は以下の通りです。
演算子 | 意味 | 例 |
---|---|---|
+ | 足し算 | x + y |
- | 引き算 | x - y |
* | 掛け算 | x * y |
/ | 割り算(小数) | x / y |
// | 割り算(整数) | x // y |
% | 余り | x % y |
演算子を使って実際に計算してみよう


x = 8
y = 3
print(x * y)
このコードを実行すると、24 が表示されます。
引き算や割り算も、同じように使えます。
自分のデータで試してみよう
変数は数値だけでなく、文字や単語なども扱えます。ここでは、文字列を変数に入れてみたり、変数どうしを組み合わせて表示する体験をしてみましょう。
文字列を変数に入れて表示する


message = "こんにちは"
print(message)
実行すると、「こんにちは」と画面に表示されます。
文字列+変数でメッセージを作る
文字列と変数を組み合わせて表示すると、動的なメッセージを作ることもできます。
name = "ルーキー"
print("ようこそ、" + name + "さん!")
このコードを実行すると、「ようこそ、ルーキーさん!」と表示されます。
ルーキー「なんか、ちょっと楽しくなってきたかも」


補足:文字列と数値はそのまま足せない
ここでひとつ注意点があります。Pythonでは「文字列」と「数字」は直接くっつけることができません。


たとえば、以下のように書くとエラーになります。
print("得点は" + 95)
これを実行するには、数値を文字列に変換する必要があります。
print("得点は" + str(95))
このように、 str() 関数を使うことで、数字も文字列として結合できるようになります。
このあたりは今後の学習でさらに詳しく扱っていきますので、まずは「数字はそのまま文字とくっつけられない」ということだけ覚えておきましょう。
続きはこちら:Python入門:条件で動きが変わる!if文の基本