前回記事「【フリーランスの手帳術】04.年間スケジュール」では、未来年表から年間スケジュールへタスクを落とし込む作業を行いました。
しかしこのままでは予定を立てたのは良いのですが、それ自体が目的になってしまい、結局「予定だけで満足してしまった!」なんてことになりかねません。
一昔前なら、一流企業へ入社するために良い大学目指して受験勉強したはいいが、入学すること自体が目的になってしまい、その後燃え尽きてしまうケースなんて普通にありました。
結局、計画と挫折は表裏一体の関係にあるのです。
フリーランスの手帳術(全10記事)
モチベーションを保つ方法
「[st_af id="11379"]」に面白いことが書いてありました。
「会社を興したい」と思ったら、かっこいいオフィスの写真を、「国際的に活躍できるビジネスマンになりたい」と思ったら、外国のビジネスマンと日本人がにこやかに握手している写真を、それぞれ手帳に張る。
実はこれ、意外と効果があるのです。
私自身も実践してます。もっとも私の場合は会社を興したいとかではなく、かっこいいスポーツカーのオーナーになりたいと思ってます。そして気に入ったスポーツカーの写真を手帳の一番初めのセクションに張り付けてます。
「高級スポーツカー」以外にも「高級時計」や「高級マンション」の間取り図など・・意外とモチベーションのキープに一役買ってます。
非常に効果的なので、自分なりに工夫してみることをお勧めします。
月間スケジュールを作成しよう!
では、今回は前回の「【フリーランスの手帳術】04.年間スケジュール」から更に一歩深い「月間スケジュール」単位までタスクを落とし込んでいきます。考え方は未来年表から年間タスクを落とし込んだ方法と基本的に同です。
たとえば「年間スケジュール」が蛇腹式で表裏半年間隔のモノなら、表面の縦軸の一番上に時系列(月系列)に1月~6月、裏面に7月~12月と月間単位で並んでいます。
「年間スケジュール」の該当する月(1月~12月)の下に、該当月のこなすべきタスクを見つけることができます。
ブレイクダウン
こなすべきタスク(未来年表で挙げたタスク)は大局を把握するための非常に大雑把なものであるため、これを更に2Lv~3Lv程ブレイクダウンしていきます。
例を挙げると・・
仮にこなすべきタスクが、「ブログを開設する」の場合:例)下記のタスクが浮かびあがります。
「ブログを開設する」の場合:例)
- ブログタイプの選定(1Lv)
- 商用ASPタイプの調査(2Lv)
- 非商用ASPタイプの調査(2Lv)
- インストールタイプの調査(2Lv)
- 環境の選定
- 無料レンタルサーバ業者選定
- 有料レンタルサーバ業者選定
- 自前サーバ(自分にできるか? 必要な知識は?)
- 目的の選定
- 起業
- 副収入
- 交流
- テーマの選定
- ビジネス
- ・・・
- etc・・・
ざっと考えただけでも上記のような要素に分解できると思います。これを頭を絞って可能な限り捻り出す作業を行います。
月間スケジュール、更に週間スケジュールに落とし込むためには、最低でも3Lvまで分解していきたいところです。
ここをどこまで細分化できるかで、タスクの制度が変わってきます。非常に重要な作業です。
次に、上で分解した各要素ごとに期限を設定し、 月間スケジュールの該当する月のタスク蘭に埋め込んでいきます。
余談ですが、月間スケジュール表にブロックタイプを使用している人をよく見かけます。ブロックタイプのものは一覧には適していますが、多岐にわたるプロジェクトなど複数のメンバーと協業する場合に、他のメンバーが何をしているか管理できないのが難点です。
私は月間スケジュール表のもやはり蛇腹式のカントチャートタイプをお勧めします。
月間目標の振り返り
スケジュール作成が終わった後は、当月の行動及び結果を毎月末に振り返ります。この振り返り作業を怠ると「今月の自身の行動は目標達成へプラスだったのか、マイナスだったのか 」等の方向感覚を見失ってしまいます。
例えそれがマイナスだったとしても、月末の振り返りで修正することにより、最悪でも一月間のロスで済みます。フリーランスや個人事業主を生業にしている方が、これに気づかずに1年・5年、気が付けば10年間ロスしていたなんてこともよくある話です。
このページに訪れる方のほとんどは既にご存じとは思いますが、現代社会の進化のスピードでは後悔してからでは遅いのです。
必ず「目標:●● 達成率:80%」等のように、今月の成果を「目に見える形」で管理することです。ポイントは、可視化(見える化)と数値化です。数値化しない目標は、必ずグレーゾーン化して風化していきます。出来たのか出来ていないのか曖昧なまま時は過ぎ、いつしか目標自体管理できなくなってしまいます。
月間の振り返りタスクもスケジュール化しておきます。必ず数値で管理してください。