
プログラムに「もし○○だったら〜しよう!」という分岐があると、いっきに“考える力”が出てきます。
今回は、Javaでよく使う「if文」を使って、条件によって処理を分ける体験をしてみましょう。
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if文ってなに?どうして必要なの?
「もし〇〇なら〜する」という“分かれ道”のような考え方ができると、プログラムはぐんと賢くなります。それを実現するのが「if文」です。ここでは、if文の基本的な考え方をシンプルに理解していきましょう。
「もし〜だったら」を表現できる文法
if文とは、その名の通り「もし〜ならば、こうするよ」という命令文です。たとえば「もしテストの点数が80点以上なら、合格!」のような処理を実現できます。


ざっくりとしたイメージは、こんな感じです。
if (条件) {
やること
}


条件分岐があるとプログラムが一気に賢くなる
if文が使えるようになると、「Aならこうする、Bならああする」といった“分岐”ができるようになります。これによって、プログラムが単なる表示装置から“判断する存在”に進化します。


次のセクションでは、実際にif文を書いて、条件による処理の違いを体験してみましょう!
実際にif文を書いてみよう
if文の考え方がわかったところで、今度は実際にコードを書いて、条件によって処理が変わる動きを体験してみましょう。数字、文字列、分岐のバリエーションなど、少しずつ慣れていきましょう。
数字を比べてみよう(大きい/小さい)
まずは数字の比較です。たとえば「スコアが80以上だったら“合格”と表示する」といった処理は、if文の得意技です。
int score = 85;
if (score >= 80) {
System.out.println("合格!");
}
出力結果:
ターミナル
合格!


数値の比較には「>=」「<」「==」などが使えます。まずは「条件が合えば動く」感覚をつかむのが大事です。
文字列で比較してみよう(一致/不一致)
数字だけじゃなく、文字(文字列)も比較できます。ただし、Javaでは文字列を比べるときに 「==」ではなく .equals() を使うのがポイントです。
String answer = "yes";
if (answer.equals("yes")) {
System.out.println("了解しました!");
}
出力結果:
ターミナル
了解しました!


elseやelse ifも試してみよう
if文は「もし〜なら」だけじゃなく、「じゃなかったら(else)」や「別の条件なら(else if)」も書けます。より柔軟な分岐ができるようになります。
int score = 65;
if (score >= 80) {
System.out.println("合格!");
} else if (score >= 60) {
System.out.println("再試験!");
} else {
System.out.println("不合格…");
}
出力結果:
ターミナル
再試験!


次は、条件を変えてみるとどう結果が変わるのか、少し遊んでみましょう!
条件を変えてみるとどうなる?
if文は「条件が合えば処理をする」文法です。では、その「条件」や「値」を変えると、どのように出力が変わるのでしょうか? 実際に書き換えて試してみることで、条件の動きがより深く理解できます。
値を変えて結果を比べてみよう
まずは、前のセクションで使ったスコアの例を使って、値を変えてみましょう。違う数値を入れることで、表示がどう変わるかを確認します。
int score = 50;
if (score >= 80) {
System.out.println("合格!");
} else if (score >= 60) {
System.out.println("再試験!");
} else {
System.out.println("不合格…");
}
出力結果:
ターミナル
不合格…


こうして同じコードでも、条件の中身を変えることで出力の違いを確かめることができます。
真(true)と偽(false)の考え方を体感しよう
Javaでは「条件に合っている=true(真)」「合っていない=false(偽)」という考え方をします。実際にこのtrue/falseを意識して、シンプルなコードで試してみましょう。
boolean isLogin = false;
if (isLogin) {
System.out.println("ログイン成功!");
} else {
System.out.println("ログインしていません");
}
出力結果:
ターミナル
ログインしていません


このように、「true」と「false」は if文の世界でとても大事な概念。これから先も頻繁に出てくるので、体験を通じて慣れていきましょう!
まとめ:分岐があるだけでプログラムは“考えられる”
今回は、Javaのif文を使って「条件によって処理を変える」という分岐を体験しました。たったひとつのif文で、プログラムが「状況を判断する存在」に進化したのを感じたと思います。


今回紹介したのは、あくまで基本のif文です。もっと深く学びたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
▶ 【Javaの基礎知識】条件分岐(if・switch)を徹底解説!
次回は、もう一つの大事な構文「くり返し処理」に進みます。 if文と同じくらい重要な、「for文」や「while文」を使って、同じ処理を何度も繰り返す体験をしてみましょう。
▶ 続きはこちら:Java入門:for文・while文で繰り返し処理に挑戦