
Javaでは「データを一時的に保存する場所」のことを「変数」といいます。今回は、変数を実際に使いながら、「文字」や「数字」などのデータをJavaで扱う基本の仕組みを体験してみましょう!
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├─【Java入門④】変数とデータ型の基本をマスターしよう
├─【Java入門⑤】if文で条件に応じた処理をしてみよう
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変数ってなに?データ型ってなに?
Javaでは、プログラムの中で何かの情報を一時的に保存したいときに「変数(へんすう)」を使います。そして、変数に入れられる内容の種類を決めるのが「データ型」です。まずは、変数とデータ型のイメージをざっくりつかんでいきましょう。
変数は“ラベル付きの箱”と考えよう
変数は、「データを入れておく箱」のようなものです。ただの箱ではなく、「この箱には名前がついているよ(=ラベル付き)」というのがポイントです。


実際のコードでは、こうやって書きます。
String name = "たろう";


データ型は「入れていいものの種類」
変数に入れる「中身」は、どんな種類でもいいわけではありません。たとえば、「数字」用の変数には文字を入れられませんし、「文字」用の変数に数字だけ入れるのも間違いです。


以下はよく使うデータ型の例です。
データ型 | 意味 | 例 |
---|---|---|
int | 整数(数字) | int age = 20; |
String | 文字列(テキスト) | String name = "たろう"; |
boolean | true または false | boolean isOpen = true; |


いろんなデータを変数に入れてみよう
変数やデータ型のイメージがつかめたら、実際にいろいろな種類のデータを使ってみましょう。ここでは「文字列」「数字」「true / false」の3パターンを試して、変数の使い方を体で覚えていきます。
文字(String)を表示してみよう
まずは、文字を変数に入れて表示してみましょう。Javaでは「文字列」を扱うときに String(ストリング) というデータ型を使います。
String name = "たろう";
System.out.println(name);


数字(int)を足し算してみよう
次は、数字のデータ型「int(イント)」を使って、足し算をしてみます。
int a = 5;
int b = 3;
System.out.println(a + b);


もちろん、結果は 8 と表示されます。
true / false(boolean)も使ってみよう
最後に、「はい」か「いいえ」のような情報を扱う「boolean(ブーリアン)」型を使ってみましょう。
boolean isOpen = true;
System.out.println(isOpen);


このあとのif文にも関わってくるから、ここで軽く触れておこう。
変数を使うと何が便利なの?
ここまで「変数とは何か」「いろんな型がある」ということを学びましたが、実際に変数を使うとどんなメリットがあるのかを体感しておきましょう。ここでは、変数の便利さをシンプルな例で実感してみます。
同じ値を何度も使える
たとえば、名前や年齢などの情報を何度も表示したいとき、毎回文字を打ち込むのは大変です。でも、変数に入れておけば、何度でも簡単に呼び出せます。
String name = "たろう";
System.out.println(name);
System.out.println(name);
System.out.println(name);
出力結果:
ターミナル
たろう
たろう
たろう


後から値を変えてもOK
変数に入っている値は、あとから変更することもできます。つまり、「状況によって中身が変わる」という動きも表現できるようになります。
int count = 10;
System.out.println(count);
count = 20;
System.out.println(count);
出力結果:
ターミナル
10
20


このように、変数を使うことで「効率化」や「柔軟な処理」が可能になります。次回以降の学習でも変数は常に使っていくので、ぜひ慣れていきましょう!
まとめ:変数は「覚える」じゃなく「触れて慣れる」
今回は、Javaの「変数」と「データ型」について、実際に書いて・動かして・確かめながら学びました。完璧に覚える必要はありません。「なんとなく使える」「ちょっと分かった気がする」それで十分なステップです。


「もっと詳しく変数やデータ型について理解したい」という方は、以下の基礎シリーズ記事も参考にしてみてください。
▶ 【Javaの基礎知識】変数、リテラル、基本データ型について解説!
次回は、条件に応じて処理を分けられる「if文」を学びます。「もし〇〇だったら〜」という分岐ができるようになると、プログラムがグッと“頭を使う存在”になります。
▶ 続きはこちら:Java入門:if文で条件に応じた処理をしてみよう