Javaの基礎知識(入門編)

【Java入門】Eclipseを使ってJavaをもっと快適に書こう

前回は、メモ帳とコマンドプロンプトを使って「Hello Java!」を表示する体験をしました。今回は、もっとラクにJavaを学ぶためにEclipse(イクリプス)というツールを使ってみましょう。

Eclipseを使えば、Javaのプログラムを自動補完・ワンクリック実行・エラーチェック付き

この記事では、すでにEclipseが使える状態であることを前提に、「最初のJavaプロジェクトを作って動かす」までを一緒に進めていきます。

Eclipseのインストールがまだの方は、下記の記事をご覧ください。

本記事はWindows(コマンドプロンプト)環境を前提に解説しています。Macをご利用の方は操作方法が一部異なりますが、基本的にはLinuxと同様のコマンドが使用できます。

Eclipseってなに?使うとどう便利?

前回までは、メモ帳とコマンドプロンプトを使ってJavaプログラムを動かしていました。でも、毎回手でコマンドを打つのって、正直ちょっと面倒…。そこで今回は、Javaのプログラミングをグッと楽にしてくれるツール「Eclipse(イクリプス)」を紹介します。

Eclipseってどんなツール?

Eclipseは、Javaを書くための無料ツールです。正式には「統合開発環境(IDE)」と呼ばれていて、Javaを効率的に書くための便利な機能がぎっしり詰まっています。

ルーキー
IDEって…なんかいきなり難しそうな名前ですね?
うん、たしかにそう聞こえるかも。でも実際は「Javaを書くのに超便利なツール」って思えばOK。Wordで文章を書くように、EclipseでJavaを書くって感じだよ。
ビープロ
ルーキー
それならちょっと安心しました…!

何がそんなに便利なの?

手打ちのコマンドでは、「コードを書く → 保存 → コンパイル → 実行」を全部自分でやらなきゃいけませんでした。でもEclipseなら、ボタンひとつで実行できたり、入力中に候補が出たりと、作業が圧倒的にスムーズになります。

便利な機能できること
自動補完コードの続きを候補表示してくれる
エラー表示ミスがある場所をその場で教えてくれる
実行ボタンコマンド不要で一発実行できる
コード整形ごちゃごちゃしたコードを自動で読みやすくしてくれる

ルーキー
わっ、なんかすごい!もうコマンド打たなくてよさそう!
そう、それがEclipseのすごさ!このあと、実際に動かしてみるから楽しみにしててね。
ビープロ

Eclipseで最初のプログラムを動かそう

Eclipseが起動できたら、いよいよ「Javaのプロジェクト」を作って、自分だけのプログラムを動かす準備を始めましょう。今回は前回と同じ「Hello Java!」を、Eclipse上で表示させることを目指します。

Javaプロジェクトを作成してみよう

まずは、Eclipse内にJavaの“作業スペース”を用意します。これを「プロジェクト」と呼びます。

ルーキー
あの、プロジェクトって何ですか?ファイルとは違うんですか?
いい質問!プロジェクトは「プログラムをまとめるフォルダ」みたいなもの。ファイルはその中にある1つ1つのプログラムって感じかな。
ビープロ

それでは作ってみましょう。

  • ① Eclipseを起動したら、画面左上の「File」→「New」→「Java Project」をクリック
  • ② 「Project Name」に「FirstProject」と入力
  • ③ それ以外はそのままでOK。「Finish」をクリック

ルーキー
ほんとにこんな簡単でいいんですか…?
うん、最初は細かいこと気にしなくて大丈夫!とにかく作って動かしてみよう。
ビープロ

Javaクラスを作成しよう

プロジェクトを作っただけでは、まだコードを書く場所がありません。そこで「Javaクラス」というファイルを作成します。

  • ① 画面左のプロジェクト名(FirstProject)を右クリック
  • ② 「New」→「Class」を選択
  • ③ 「Name」に Main と入力
  • ④ 「public static void main...」にチェックを入れる
  • ⑤ 「Finish」をクリック

ルーキー
おお、なんかもう“それっぽい”画面になってきました!
でしょ?あとはコードを書き込むだけ!自動でmain関数が出てくるから、かなり楽だよ。
ビープロ

「Hello Java!」を表示させよう

いよいよ最後の仕上げ!前回と同じように、「Hello Java!」と表示するコードをEclipseで書いてみましょう。

以下のコードを、main関数の中に書いてください。

System.out.println("Hello Java!");

ルーキー
え、これだけでいいんですか!?
うん!そして左上の「緑の再生ボタン(▶)」を押してみて。下に「Hello Java!」って出たら大成功!
ビープロ

これで、Eclipse上でも「Hello Java!」を表示できました!これからはこのEclipseを使って、いろんなJavaの学習を進めていきます。

まとめ:もうコマンドには戻れない!

今回は、Eclipseという便利なツールを使って、Javaのプロジェクトを作り、「Hello Java!」を表示するところまでやってみました。最初はちょっと緊張したかもしれませんが、実際に動かせたことで「これなら続けられそう!」と思えたのではないでしょうか。

ルーキー
正直…めっちゃラクでした!もう前のコマンド入力には戻れないかも(笑)
そう言ってくれると思った!EclipseはこれからもJava学習の強い味方になるから、安心して頼っていこうね。
ビープロ

次回は、実際にコードを書きながら、「変数」や「データ型」といった基本的なルールを学んでいきます。ここからが本格的な“Javaらしさ”の入り口です。

▶ 続きはこちら:Java入門:変数とデータ型の基本をマスターしよう

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