いよいよここから、Javaを実際に“動かす”ステップに入っていきます。といっても、やることは一つずつ。まずは「Javaを動かすための道具（JDK）」をパソコンに用意し、その後、シンプルなプログラムを作って動かしてみましょう。
この記事では、JDKのインストール方法、Javaファイルの作成手順、そして画面に「Hello Java!」と表示するまでの流れを、初心者にもわかるように順を追って解説していきます。
※本記事は Windows（コマンドプロンプト）環境を前提に解説しています。Macをご利用の方は操作方法やコマンドが一部異なるため、別途対応記事をご覧ください。なお、MacはLinuxベースのため、Linuxと同じコマンド（ls、cdなど）を使用できます。
Java の基礎知識
🔵 Java の基礎知識（入門編）
📌 「動いた！」を最優先に。体験重視のJavaスタートガイド
├─【Java入門①】Javaって何？基礎からやさしく解説
├─【Java入門②】JDK導入とHello Javaの実行体験
├─【Java入門③】Eclipseを使ってJavaをもっと快適に書こう
├─【Java入門④】変数とデータ型の基本をマスターしよう
├─【Java入門⑤】if文で条件に応じた処理をしてみよう
├─【Java入門⑥】for文・while文で繰り返し処理に挑戦
├─【Java入門⑦】メソッドで処理を整理して再利用しよう
├─【Java入門⑧】クラスとオブジェクトを使ってみよう
└─【Java入門⑨】はじめてのパッケージ構成と分割管理
🔵 Java の基礎知識（基礎編）
📌 文法とルールをしっかり習得。実務の土台を固めるJava講座
🔵 Java の基礎知識（実践編）
📌 現場で使える力を。アプリ制作で学ぶ実践型トレーニング
Javaを動かす準備をしよう
これからJavaを動かしていくには、いくつかの準備が必要です。でも安心してください。難しい操作はなく、一つずつ進めれば誰でもできます。まずは「Javaを使える状態」にしていきましょう！
Javaを使うには「JDK」が必要です
Javaをパソコンで動かすには、「JDK（ジェーディーケー）」という道具が必要です。これはJavaを動かすための土台のようなもので、パソコンにこれが入っていないと、Javaの命令が通じません。
どこからダウンロードするの？インストール手順は？
JDKはインターネットから無料でダウンロードできます。初めての人は「Oracle公式サイト」から入手するのが一番シンプルです。
インストールは画面に出てくる「次へ」ボタンを押していけば大丈夫。特別な設定は不要なので、そのまま進めればOKです。
Javaが使える状態かどうか確認しよう
JDKを入れたら、「ちゃんとJavaが使える状態になっているか」を確認してみましょう。これは簡単なコマンドを使えばすぐチェックできます。
java -version
コマンドを入力して、何かバージョン情報（例：java version "21" など）が表示されれば成功！
はじめてのJavaファイルを作ってみよう
準備が整ったら、いよいよ自分でJavaのファイルを作ってみましょう。といっても、特別なツールは使いません。ふつうのメモ帳でOKです。ここでは、ファイルの作り方から内容の書き方まで、ひとつずつやさしく進めていきます。
メモ帳でファイルを作って保存するだけ！
Javaのプログラムは、実は「ただのテキストファイル」として書けるんです。Windowsの「メモ帳」やMacの「テキストエディット」など、パソコンにもともと入っているアプリで十分です。
ファイルの名前と場所に注意しよう
Javaでは、ファイル名がとっても重要です。特に「クラス名」と「ファイル名」を一致させる必要があります。今回は「Main.java」という名前で保存してください。
また、あとでコマンドを使ってファイルを探すので、保存場所はわかりやすい「デスクトップ」や「ドキュメント」フォルダにしておくとスムーズです。
「Hello Java！」を書いてみよう
いよいよ中身を書いていきましょう。といっても、まだ難しいことはしません。まずは「Hello Java！」と表示するだけの超シンプルなプログラムです。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("Hello Java!");
}
}
Javaを動かしてみよう！
ここまででJavaのプログラムを書いて保存するところまで完了しました。いよいよ、実際にパソコンでそのプログラムを動かしてみましょう。ちょっとだけ黒い画面（コマンドプロンプト）を使いますが、やることはたったの2ステップです。
javacコマンドで「変身」させよう
Javaファイルは、そのままでは動きません。まず「javac」というコマンドを使って、Javaの文章をパソコンが理解できる形に変換します。これは「変身させる魔法」みたいなものです。
コマンドプロンプト（Windows）やターミナル（Mac）を開いて、まずはファイルを保存した場所に移動しましょう。たとえば「デスクトップ」に保存した場合は、以下のように入力します。
cd Desktop
保存場所が「ドキュメント」なら、
cd Documents
と入力します。保存した場所によって違うので、自分がMain.javaを保存したフォルダに移動してください。
移動できたら、以下のコマンドを入力して、Javaファイルを変換しましょう。
javac Main.java
javaコマンドで「お願い」を実行しよう
変身が終わったら、次は実行です。今度は「java」というコマンドを使って、「お願いした通りに動いてね」と伝えます。
java Main
「Hello Java！」が出たら大成功！
画面に「 Hello Java!」 と表示されたら、あなたの最初のJavaプログラムは見事に成功です！ここまで来られたなら、もう立派なJava初体験者です。
まとめ：Javaって、けっこう身近で面白い
この記事では、「Javaってなに？」「プログラミングってどんなこと？」というところから、Javaがどんな場面で使われているのか、そして学ぶことで得られる未来までをイメージしてもらいました。
次は、実際にJavaを動かす準備をして、はじめての「Hello Java!」を表示してみよう。
▶ 続きはこちら：Java入門③：Eclipseを使ってJavaをもっと快適に書こう
