Javaの基礎知識(入門編)

【Java入門】if文で条件に応じた処理をしてみよう

プログラムに「もし○○だったら〜しよう!」という分岐があると、いっきに“考える力”が出てきます。
今回は、Javaでよく使う「if文」を使って、条件によって処理を分ける体験をしてみましょう。

if文ってなに?どうして必要なの?

「もし〇〇なら〜する」という“分かれ道”のような考え方ができると、プログラムはぐんと賢くなります。それを実現するのが「if文」です。ここでは、if文の基本的な考え方をシンプルに理解していきましょう。

「もし〜だったら」を表現できる文法

if文とは、その名の通り「もし〜ならば、こうするよ」という命令文です。たとえば「もしテストの点数が80点以上なら、合格!」のような処理を実現できます。

ルーキー
日常会話でも「もし〜だったら」ってよく使いますよね?
その通り!Javaではそれをプログラムで書けるようにしたのがif文なんだ。
ビープロ

ざっくりとしたイメージは、こんな感じです。

if (条件) {
 やること
}

ルーキー
おお、カッコの中に「条件」って書くんですね!
そう!この「条件」がtrue(正しい)なら、中の処理が実行される仕組みだよ。
ビープロ

条件分岐があるとプログラムが一気に賢くなる

if文が使えるようになると、「Aならこうする、Bならああする」といった“分岐”ができるようになります。これによって、プログラムが単なる表示装置から“判断する存在”に進化します。

ルーキー
なるほど…今まではただ表示するだけだったけど、条件で動きが変わるんですね!
うん、まさにそこがポイント。if文を使うと、プログラムに「考えさせる」ことができるようになるんだよ。
ビープロ

次のセクションでは、実際にif文を書いて、条件による処理の違いを体験してみましょう!

実際にif文を書いてみよう

if文の考え方がわかったところで、今度は実際にコードを書いて、条件によって処理が変わる動きを体験してみましょう。数字、文字列、分岐のバリエーションなど、少しずつ慣れていきましょう。

数字を比べてみよう(大きい/小さい)

まずは数字の比較です。たとえば「スコアが80以上だったら“合格”と表示する」といった処理は、if文の得意技です。

int score = 85;
if (score >= 80) {
 System.out.println("合格!");
}

出力結果:

ターミナル

合格!

ルーキー
おお〜!本当に「85」って書いたら「合格!」って出てきた!
そうだね、80以上っていう条件に当てはまってるから、「合格!」が表示されたんだ。
ビープロ

数値の比較には「>=」「<」「==」などが使えます。まずは「条件が合えば動く」感覚をつかむのが大事です。

文字列で比較してみよう(一致/不一致)

数字だけじゃなく、文字(文字列)も比較できます。ただし、Javaでは文字列を比べるときに 「==」ではなく .equals() を使うのがポイントです。

String answer = "yes";
if (answer.equals("yes")) {
 System.out.println("了解しました!");
}

出力結果:

ターミナル

了解しました!

ルーキー
え?「==」じゃダメなんですか?
Javaでは「==」は“中身”じゃなくて“場所”を比べるイメージなんだ。文字列の中身を比べるなら「.equals()」を使うって覚えておこう。
ビープロ

elseやelse ifも試してみよう

if文は「もし〜なら」だけじゃなく、「じゃなかったら(else)」や「別の条件なら(else if)」も書けます。より柔軟な分岐ができるようになります。

int score = 65;
if (score >= 80) {
 System.out.println("合格!");
} else if (score >= 60) {
 System.out.println("再試験!");
} else {
 System.out.println("不合格…");
}

出力結果:

ターミナル

再試験!

ルーキー
おお…状況に応じてメッセージが変わるの面白いですね!
こうやって複数の分岐を使えると、プログラムに判断力が出てくるよ。まるで“会話”みたいでしょ?
ビープロ

次は、条件を変えてみるとどう結果が変わるのか、少し遊んでみましょう!

条件を変えてみるとどうなる?

if文は「条件が合えば処理をする」文法です。では、その「条件」や「値」を変えると、どのように出力が変わるのでしょうか? 実際に書き換えて試してみることで、条件の動きがより深く理解できます。

値を変えて結果を比べてみよう

まずは、前のセクションで使ったスコアの例を使って、値を変えてみましょう。違う数値を入れることで、表示がどう変わるかを確認します。

int score = 50;
if (score >= 80) {
 System.out.println("合格!");
} else if (score >= 60) {
 System.out.println("再試験!");
} else {
 System.out.println("不合格…");
}

出力結果:

ターミナル

不合格…

ルーキー
さっきは「再試験!」だったけど、今度は「不合格…」って出ました…!
それが条件分岐の面白いところ!中の値を変えるだけで、プログラムの動きがガラッと変わるんだ。
ビープロ

こうして同じコードでも、条件の中身を変えることで出力の違いを確かめることができます。

真(true)と偽(false)の考え方を体感しよう

Javaでは「条件に合っている=true(真)」「合っていない=false(偽)」という考え方をします。実際にこのtrue/falseを意識して、シンプルなコードで試してみましょう。

boolean isLogin = false;
if (isLogin) {
 System.out.println("ログイン成功!");
} else {
 System.out.println("ログインしていません");
}

出力結果:

ターミナル

ログインしていません

ルーキー
この「isLogin」ってtrueにしたら…?
お、それいい視点!trueに変えてみて。すると今度は「ログイン成功!」になるよ。
ビープロ

このように、「true」と「false」は if文の世界でとても大事な概念。これから先も頻繁に出てくるので、体験を通じて慣れていきましょう!

まとめ:分岐があるだけでプログラムは“考えられる”

今回は、Javaのif文を使って「条件によって処理を変える」という分岐を体験しました。たったひとつのif文で、プログラムが「状況を判断する存在」に進化したのを感じたと思います。

ルーキー
たしかに、前はただ出力するだけだったのに、「考えてる感」が出てきました!
その感覚が正解!if文は、プログラムを“ただの命令実行”から“頭脳を持つ存在”に変える最初の一歩なんだ。
ビープロ

今回紹介したのは、あくまで基本のif文です。もっと深く学びたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

▶ 【Javaの基礎知識】条件分岐(if・switch)を徹底解説!

次回は、もう一つの大事な構文「くり返し処理」に進みます。 if文と同じくらい重要な、「for文」や「while文」を使って、同じ処理を何度も繰り返す体験をしてみましょう。

▶ 続きはこちら:Java入門:for文・while文で繰り返し処理に挑戦

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